Hakodate harbour 1854

1859年(安政6年)
測量/W.L.Maury、英国海軍海図、函館港図、68×50cm

本図は「ペリー艦隊日本遠征記」に収録されていたものを、イギリス海軍が殆どそのままの状態で復刻刊行したものである。
1854年(安政元・嘉永7年)、2度目の日本遠征中の米国ペリー艦隊のうちの5隻が、条約締結で開港することとなった箱館港に到着した。司令官のペリー以下約1100人が箱館に約2週間滞在し、乗組員は箱館に上陸して視察するとともに、開港後の箱館を訪れる艦船の入港の安全を確保するための港内水深測量などの調査活動を行った。その結果、港内の水深と周辺の地形などを詳しく示した箱館港の最初の本格的海図が完成したとされる。
ペリーが箱館来港時に箱館のことを「HAKODADI(はこだでぃ)」と言ったのは有名であるが、図の上部に「HAKODADI HARBOUR 1854」と記載されており、その下には「YEZO ISLAND」と記載されている。また、「HAKODADI HEAD(函館山)」、「Kamida Creek(亀田川)」「Aga Ngawa(赤川)」と記載されている。

(函館市中央図書館所蔵)

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